活動内容

JAGREは、交通事故死傷者を削減し、後発開発途上国で暮らす人々の幸せに貢献したいという願いのもと、「保健人材の育成」「ドライバーや市民への交通安全教育」「システムの開発・導入」の三つの異なる領域の活動に取り組んでいます。

現在、私たちはラオスにおける交通事故死傷の軽減を目標として活動していますが、中長期的にはラオスにおける経験や開発した技術を近隣のASEAN諸国、さらには他の地域の途上国へと展開することを目指していきます。

私たちの取り組み

ビエンチャンで活動している救急隊員の多くが日中は通学や仕事をしているボランティアです。また、病院の人材や資機材はどこも不足しています。隊員一人ひとりの知識や技能はまちまちのため、救護サービス向上のためのトレーニングをおこない、医療従事者向けのガイドラインの作成を支援しています。

ビエンチャンでは8つのレスキューチームが活動していますが、それらを統括する司令塔がありません。このため、事故現場から遠く離れた場所から救急車が駆けつけるとすでに他の救急隊が救護をしていたという状況も発生します。このような問題の解決のために、システムの開発、提供をおこなっています。

ラオスでは、スピード超過や飲酒運転を規制する法律、ヘルメットやシートベルト装着を義務化する法律が定められていますが、違反も多くみられます。ドライバーや一般市民を対象に、交通ルールの講習会など、事故の予防や啓発活動をおこなっています。

ラオスの紹介

東南アジアの内陸国。北は中国、東はベトナム、南はカンボジア、西はタイ、北西はミャンマーと国境を接しています。地形は山がちで、南北に母なる川・メコン川が流れています。人口約700万人、面積は24万平方キロメートル。日本の本州の広さに、埼玉県の人口ほどの人々が暮らしています。多民族国家ラオスには49民族が共存しており、一番多いのは人口の半分以上を占めるラオ族で上座部仏教を信仰しています。
政府は、2020年に後発開発途上国(LDC)から脱却することを目標としていましたが、現在もLDCに位置付けられています。